花組全国ツアー「仮面のロマネスク/EXCITER!!2017」感想【花2017】
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「仮面のロマネスク/EXCITER!!2017」感想

「仮面のロマネスク/EXCITER!!2017」を観劇して参りました。

前年度の全国ツアーと同じ演目の「仮面のロマネスク」は顔ぶれが一新しての再演です。

そして本当にびっくりする位の盛り上がりでした「EXCITER!!2017」

きっと各地でそうなのでしょうけど、前半のお芝居「仮面のロマネスク」とだいぶ差を感じる(失礼)盛大な拍手!みんなEXCITER!!好きだよね!私も大好きです!というか分かりやすく盛り上がれるし、お芝居のドロドロ感を払拭できるし?(出演者も客も)という感じを受けました。

先日、神奈川公演を観劇してきた感想を書いてみようと思います。

 

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「仮面のロマネスク」2017

昨年秋に引き続き、今年春の全国ツアーは「仮面のロマネスク」です。

同じ演目ですが、主演の明日海りおさん以外はガラっとメンバーが変わっています。

新キャスト
  • メルトィユ侯爵夫人に新トップ娘役の仙名彩世(前回はトゥールベル夫人)
  • ダンスニー男爵に柚香れい(前回は轟さんDS)
  • トゥールベル夫人に桜咲彩花(前回はバウ組)
  • ジェルクール伯爵に瀬戸かずや(前回はバウ主演)
  • セシルに城妃美怜(前回はバウ組)
  • アゾランに水美舞斗(前回はバウ組)

     

    と主要な役が総とっかえなので、全く違う作品のようになるのではないかと期待していました。

    特にジェルクール伯爵のあきら氏は想像だけで絶対に似合うーと悶絶してしまいそう。金色の砂漠の奴隷少年から一転してヒゲの似合うオジサマ。

    そしてアゾランはマイティー、ちゃっかりしてて主人に似て色男なキャラをマイティーが演じるというのが、配役発表時から楽しみにしておりました。 

     



    キャスト別感想

    仙名彩世/メルトィユ侯爵夫人

    ゆきちゃんトップおめでとう!

    ということをナウオン見るまで忘れていましたが、しっかりと女王たる存在感を醸し出していました。ふわふわな姫、というより重厚感ある女王という方が似合う娘役さんで作品の幅が広がるのではないかなと楽しみです。

    ゆきちゃんも前回のトゥールベル夫人よりメルトィユ侯爵夫人の方が合っていると感じました。

    前回はメルトィユに対して「悪女」というレッテルで観てしまっていたのですが、今回の再演までの間に原作の筋そのままの漫画「子爵ヴァルモン」でお勉強して、メルトィユ侯爵夫人が好きになっていました。

    メルトィユは社交界においてはしたたかな女性なのですが、女性は男性に比べて自由がなく同じ恋愛をしても男性は自慢や手柄になるのに、女性は評判を下げてしまう(逆に貞淑が良いとされる)という男尊女卑な世の中に対して強くあらねばという女性としての賢さに同性として好意を感じました。まあ実際には友達にしたら利用されそうで嫌かもしれませんけど。

    そういう強さを感じるメルトィユでした。

    トゥールベルに気持ちを残したまま自分に手を差し伸べているというのも、嫉妬というより自分が上でなければならないという気持ちの方が強く感じました、漫画ではヴァルモンへの愛よりそういう気持ちの方が強いように感じましたので原作よりな解釈だと思いました。

    前回のかのちゃんのメルトィユはヴァルモンへの執着が強く表現されていたように思います。宝塚版ではヴァルモンへの愛なのでしょうけど、美しく強くて賢い女性のゆきちゃんの演技が良いなと思いました。

     

    柚香光/ダンスニー男爵

    ちょ、れいちゃん、大丈夫?って心配になる位、ダンスニーもEXCITER!!もテンション高すぎで終わった後ふにゃ~となってしまうのではないかと心配になってしまいます。

    とにかく今までのダンスニー史上で一番テンションの高さでした。

    若さ溢れて無駄にエネルギーを発散しているようなダンスニー君。

    真面目で一生懸命で真っ直ぐなダンスニーで、ヴァルモンとのやりとりはほぼ客席から笑いが起こってました。

    ヴァルモンとメルトィユの大人な駆け引きと対局にある純粋な恋愛やまっすぐな気持ちの若者を演じてました。浮かれた妄想セリフを練習していたら他の組の人に引かれたというだけあります。

     

    桜咲彩花/トゥールベル法院長夫人

    貞淑な夫人、真面目で信心深く大人しい女性。今回のべーちゃん(桜咲彩花)は大人しくて貞淑で真面目なトゥールベル夫人をしっかり演じていました。

    前回のゆきちゃんはちょっと計算(引いたら追いかけてくるだろう)が感じられました。

    計算というか拒絶しつつ誘っているエロさを感じたのですよね。そこが素敵でもあったのですが、本気で拒みながらも惹かれていく危うさがべーちゃんトゥールベル夫人にはありました。

    ヴァルモンに押されても自分の「あらねばならない」像をなかなか崩さずに防御の姿勢を貫くき、遊びのヴァルモンに対し真剣に本気で向き合っていて、見ていて本気で可哀想と思うトゥールベル夫人を演じていました。

     



     

    瀬戸かずや/ジェルクール伯爵

    前作の金色の砂漠ではローティーンの奴隷の少年の役で苦労されたそうですが、そういう役を経たからか、オジサマの役をイキイキと楽しそうに演じられてるように感じました。

    原作はヴァルモンとメルトィユの手紙のやりとりで漫画でも殆ど出てこない人物ですが、ストーリー的には一番のキーパーソン。なんせこの人への復讐をしたいというところから始まります。

    メルトィユ侯爵夫人の元カレで付き合っていた期間にヴァルモン子爵の彼女を略奪した凄腕の人物です。

    そのジェルクール伯爵がセシルと婚約したのを知った二人がセシルを奪うことで復讐を仕掛けます。最終的にセシルと結婚しないので(原作・漫画・舞台)復讐にはならなかったのではないかと思います。

    舞台版ではダンスニー男爵と上手くいきそうなのでメルトィユ侯爵夫人的には少しは復讐になっているのかも。なんだかんだ言って実はメルトィユやヴァルモンよりも上手な人物だと思います。

     

    城妃美怜/セシル

    めちゃめちゃ可憐で可愛らしいセシルちゃんでした!

    これはダンスニー男爵だけじゃなくても惚れる!という可愛らしさ。修道院出たての15歳という初々しさと自分で深く考えることのしないちょっと頭の軽い女の子の役には可憐すぎるしろきみちゃんのセシル。

    前回のくり寿ちゃんは「ぷんぷん」と漫画なら効果音が出そうな勢いのある若さあふれるセシルちゃんで、今回のしろきみちゃんはちょっと大人しめな感じでした。

     

    明日海りお/ヴァルモン子爵

    みりおくんは今回も引き続きのヴァルモン子爵です。

    周りが変わったこともあり、間に1作(金色の砂漠)を挟んだことにより新たに作り直した、とナウオンでも仰ってましたが、ヴァルモンは周りを見て計算していく人なのでやはり周りの演技を受けて変えているなと思いました。

    特にダンスニー男爵とのやりとりは悪い男というのがなくても呆れた様子なども出ていて大人の余裕を感じられました。

     

    メルトィユ侯爵夫人とのやりとりは、相手と対等という感じがより感じられました。ヴァルモンが色々リードするのではなくメルトィユの提案から始まっている受けの芝居ですが、相手に委ねている雰囲気がありました。

    一方、トゥールベル夫人とのときは「なんて悪い男!」と思わせるほどに相手を追い詰めていって、なのにどんどん惹かれている様子が色気たっぷりに演じられてました。トゥールベル夫人とのラブシーンは前回はエロいと思ったのですが、今回はトゥールベルが可哀想という気持ちの方が大きかったです。

    前回はヴァルモンが全てをリードしている感じがあったのだけど今回はいい感じに力が抜けていました。気だるい感じがヴァルモンの持ち味でもあるので、今回の新たに作ったヴァルモンが前回より良かったし、見ていてすんなりと入っていきやすかったです。

     

    「仮面のロマネスク」原作「危険な関係」の漫画化作品



    EXCITER!!2017

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    「EXCITER!!と聞いただけで口元がニヤケてしまうんです」というれいちゃんに代表されるように、出演者も大好きな盛り上がるまさにエキサイターなショーです。

    樹里さんの番組でもエキサイター大好きと言っていたから今回は全ツ組で良かったねーと思ってしまうほど。

    そんな出演者たちの熱い思いと客席の熱い思いがパーンと弾けるような楽しいショーです。

     

    RIOBOY・ミュージカル仕立てのシーン

    客席降りの冴えない掃除夫のみりおくん(ネコのつなぎとネコの入ったリュックが可愛い)が掃除しながら始まります。

    「ちょっとすみませぇーん、すみませぇーん」と高い声で言いながらステージにあがってきます。神奈川は「この会場広いなぁ」と言っていました。

    憧れの歌姫センニャに近づこうとしては妨害されますが彼女の落としたハンカチを拾って渡そうとします。

    それもことごとく妨害されます、最後に渡せるけどその間にダンサー(クイーンハリーナ)に鼻をかまれてしまい「やだ、何かついてる!」と嫌われてしまいます。

     

    チェンジボックス

    そのをリオのカーニバルの歌い手にと推薦にきたセンニャ、社長(れいちゃん)と話しているうちにもっと可愛かったらと言う話になり、ダンサーがチェンジボックスに入ると・・・小柄な娘役さんになって出てきたー!

    そしてみりおくんがチェンジボックスに入ると・・・めちゃセクシーなイケメンになって出てきた!ヒョウ柄のスーツとか普通のイケメンでも着こなせないだろうというキザリっぷりでした。あれはチェンジの域ではないよ、っていう。あー、出演者全員をチェンジボックスに入れてみたい!という欲求にかられます。

     

    まとめ

    ショーの全体的に、花男の色気あふれるところ、キザるところなど、花組らしさを感じられる演出がなされています。上級生から下級生に至るまでしっかりキザっていて色気を振りまいているのでまさに目が足りない!状態に陥ると思います。

    芝居ではダークな色味だったみりおくんも、冴えない男の子からクールでセクシーな男性まで幅広くクルクルと変わっていきます。

    とにかく「観て」と言いたくなってしまうショーです。観るというより体感するという方が合っていると思います。大階段や盆もない全国ツアー公演なのにこの盛り上がりは異常ではないかと思うほどです。(褒め言葉)

    個人的にはれいまいのノリとエロさを堪能して欲しいと思います。

     

    ※この記事は以前に掲載していたものを編集したものです。

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