花組公演「雪華抄」感想【2016年花組】宝塚ならではの和物ショー
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花組公演「雪華抄(せっかしょう)」感想

花組公演「雪華抄/金色の砂漠」の雪華抄の感想です。

花組公演「雪華抄」
作・演出:原田諒
宝塚大劇場:2016.11.11~12.13
東京宝塚劇場:2017.1.2~2.5
※元花組トップ娘役・花乃まりあの退団公演

今年の東京宝塚劇場お正月公演「雪華抄/金色の砂漠」を観劇して参りました。

現時点で2回観劇した印象などを書いてみようと思います。

公演の順番は「雪華抄」→「金色の砂漠」です。基本的に日本物が先になります。

(お化粧変えのため休憩時間は少し長いです)

雪華抄(せっかしょう)

「雪華抄」は日本物のレビューです。

日本物のレビューと聞いてもピンとこないかもしれませんが、日舞+洋楽に宝塚のエッセンスを注いだもの、というと少しイメージしやすいでしょうか。

日舞をベースに少しアップテンポにした音楽に乗せて華やかに舞い踊ります。

お衣装もパっとした色使いから、パステルカラーの多色使いに金銀と、洋物のレビューの総スパンのタキシードとは違う華やかさがあります。

 

圧倒的な華やかさのチョンパ

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http://kageki.hankyu.co.jp/revue/2016/konjiki/gallery.html

とにかく華やかで、幕開きからチョンパで始まり豪華なステージに会場中が「うわぁ~↑」っていう空気に包まれます。

宝塚を観慣れている方でも思わず感嘆の声がでる華やかさです。

※チョンパ…日本物の幕開きの手法。暗転の中幕が上がり、チョンと拍子木の音で照明がパっとつくと出演者全員が居並んでいる。

暗転のうちに移動するのは前方のお席だとなんとなく分かります。

あの真っ暗な中を移動するなんてちょっと怖いなーと思います。

銀橋は小さなライト(位置を示すための豆電球)がついているだけなので本当に出演者は怖いのではないかと思います。と思っているうちにパっと照明がつくとみんなが並んでいて、音楽が流れ華やかな世界にいざなわれます。

 

男役の鷹VS鷲のシーン

決して酉年だからではないと思いますが、鳥さんたちのシーン。

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それまでのたおやかな雰囲気から一転してスピーディーで迫力がある舞です。

そして衣装の袖が羽根の絵になっているのです。

わあー本当に鳥だカッコいいと思っていると、今度は袖が本当に羽根になっている能鷹さんが登場します。セットも衣装も男役ならではの一面が見れるシーンです。

 

お衣装が印象的な2場面

七夕幻想

地上のカップルから天上のカップル、彦星と織姫のシーン。

このシーンのお衣装は本当に可愛い!カラフルでキュートな色使いにふんわりと広がるシルエット。

よく見ると星座が描かれていたりします。日本物というと着物のイメージが強いですが、この幻想的なシーンが入ることで宝塚らしい夢夢しさが感じられます。

 

清姫綺譚

中世的なアンニュイな安珍と、清姫の最初のこれぞ姫な赤い着物がとても可愛らしいです。

恋の楽しさ、幸せがいっぱいのところからの蛇への変身。蛇の衣装もフリンジになっていたりと衣装は可愛いんですよね。

清姫伝説では清姫の完全な片思いに対して、雪華抄では恋仲になるけど安珍(僧侶)がハッと現実に戻り清姫を突き放すとなっています。

片思いで追いかけて蛇になって炎で燃やす恐ろしい話ではあんまりなので、一度は想いを通じ合った設定にしてくれたのでしょうか。そうでないと本当にただの蛇に化けたストーカーです。

清姫・かのちゃんの突然つらなくされたときの「何故?そんな態度とるなんて嘘でしょ?」というような悲しさが溢れてた表情がとても切なくてキュンとなります。そして布が引かれると蛇に大変身!ほんの僅かな間なのに毎回見事です。

そしてこの2場面はどちらも丸山敬太氏の衣装デザインです。

他にも鷹鷲やプロローグ・フィナーレのトップコンビの衣装なども担当されてますが、この2場面は特にオリジナリティが出ています。宝塚のいつもとは違うキュートさが散りばめられています。

sk-imedia.com

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中詰めのロックな民謡メドレー

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青天に綾棒、片袖抜き

青天で着流しの男役の色気がたまらんです。片袖抜いていたり和物での色気というのもいいなぁと思います。

稽古場のお話でも中詰めはロックな民謡メドレーでかなり踊るのではないか、と話されていましたが、民謡のイメージが変わるほどのロックテイストな民謡です。あまり民謡は知らないという私でも聞くとつい口ずさみたくなるほどで、これが日本人のDNAか!と改めて思ってしまいました。

民謡は原曲より少しアップテンポで綾棒などの小物を使った踊りについつい一緒に歌いたくなってしまうんですよね。YouTubeで見つけたらスローテンポで、ああ宝塚アレンジなのかと気付きました。

 

フィナーレ、雪から春へ

雪がしんしんとふり続けるシーンから始まり、春の女神(松本先生)が現れひとさし舞うと花たちが集まり、だんだんと人が増えて満開の桜が開いていきます。

♪はーるよー、美しき春よー、と歌いながら人が増えていき、セットも花が咲き、黒い冷たいシーンから花見の頃のような賑わいになります。組子が花なのですが、花たちのお衣装は一人一人違うのです。ピンク~黄緑~淡いグリーン、水色と柔らかな色がメインです。

公演プログラムを読んで初めて気づいたけど、フィナーレの春の若衆Sと春の舞姫Sは安珍と清姫の生まれ変わり!だったのですね。

原作では蛇道に落ちたとあったのですが、うーんあまりに華やかで安珍と清姫とは思いませんでした( ̄▽ ̄;)さすが宝塚、ハッピーエンド!

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※この記事は以前に掲載していたものを編集したものです。

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