
宝塚歌劇団演出家・柴田侑宏先生が死去
宝塚歌劇団の元理事で演出家の柴田侑宏先生が19日に亡くなられました。
ご冥福をお祈り申し上げます。
御年87歳、柴田先生の作品は近年も何度も再演されているのでご高齢に少々驚きました。
柴田先生の最後の新作は元星組トップスター柚希礼音さんの退団公演「黒豹の如く」、一番最近の再演は「アルジェの男」、星組の次期トップスターに決定している礼真琴さんが全国ツアーで主演しました。
柴田先生といえば「仮面のロマネスク」「あかねさす紫の花」「うたかたの恋」「琥珀色の雨に濡れて」など、大人の恋愛をえがいたドラマティックな作品の数々、宝塚ファンなら空でセリフを言えるような名作ばかりです。
先生の作品に描かれる男性(主役)は、男役のかっこよさ・色気を最大限に引き出されています。
よーく考えると”女の敵”のような人もいるのですが、舞台の上の男役が演じるととっても耽美な世界に引き込まれます。
柴田先生の作品は宝塚を観始めた頃(20代)より歳を重ねた今の方がより心に沁みます。
理解できなかった部分も分かるようになってきました。
そういうのも宝塚の楽しみの一つであると思います。
素敵な作品を数多く遺してくださり、本当にありがとうございました。
宝塚スカイステージでは予定を変更して柴田先生の出演番組、演出の作品が放送されます。
https://twitter.com/skystage_info/status/1153160246195576832
仮面のロマネスク
大好きな作品です。
原作も、漫画化作品も良かったですが、私にとって舞台は格別でした。
宝塚の「仮面のロマネスク」は原作「危険な関係」と結末が違うのですが、決定的なことが描かれず観た人に委ねられる部分を残しています。
その余韻が、余白があるところがセクシーさを感じるのです。