宝塚の男役は、実際は女性が女性目線で「こういう男性がカッコイイ」と思い作りあげたものですから、
「胸キュン」ポイントを押さえてくるのは当然といえば当然のことです。
しかしヅカファンの全てが男役に恋している、彼氏にしたいと思っているというのは違います。
ギャラリー | 雪組公演 『私立探偵ケイレブ・ハント』『Greatest HITS!』 | 宝塚歌劇公式ホームページ
宝塚を退団された生徒が話すエピソードなどから、ヅカファンのイメージが”男役に惚れまくって妄信的に尽くすタイプ”だと思われがちですが、そういう方はいらっしゃいますが少数派です。
実際のヅカファンに多い3つのタイプについて分析しました。
ヅカファンに多い3つのタイプ
1・憧れの男性・彼氏
女性の憧れであり理想像である男役。
これが一番多いパブリックイメージであり、人口も多いのではないかと思います。
宝塚を好きになるきっかけとしても一番多いのではないでしょうか。
「カッコイイ!女性だとわかっていても惚れてしまう!♡」
劇の中のカッコいい主人公(トップ男役)にときめいて…というのが宝塚にハマる要因ナンバーワンではないでしょうか。
役のカッコよさと相まってよりカッコよく見えてしまうのです。
また男役さんもファンの夢を壊さないようにと、入り出や舞台以外での私生活の服装なども男役らしくと振舞っているので、男性を見る目線と近くなっているのがこのタイプの特徴です。
宝塚専門チャンネル・スカイステージでは舞台メイク以外でのドラマのワンシーンを再現したり、舞台以外での男役さんを見ることができます。舞台メイクとはまた違った男役さんの魅力にハマったら、抜け出すのはもはや困難です。
2・子供を見守る親のような気持ち
親のような気持ちで生徒さん(タカラジェンヌ)を応援するタイプです。
年齢に関係なく「〇〇さん頑張ってる。応援したい」という気持ちが芽生えます。
特に会(個人ファンクラブ)に入会して応援したい方に多いタイプです。
恋愛的なトキメキなどもあるのだけど、頑張っている生徒さんの親身になって考え、貢献したいと考えることの方が多くなります。
このタイプは一人の生徒さんに愛を注ぎ下級生の頃からずっと応援している方が多いように思います。
カッコいい仕草に「きゃ~」とトキメキよりも「こんなにウィンクをバシバシ決めれるようになって…」と生徒の成長により喜びを感じます。
ある意味こちらの方がより深い沼ともいえるでしょう。
3・憧れの女性・自分の理想像
容姿端麗なタカラジェンヌは同性として憧れの存在です。
憧れの女優さんに近いものがあります(男役も女優ですが^_^;)。
日々、舞台やお稽古を頑張る生徒さんに『仕事の出来る女性』としての憧れや自分の理想像を重ねるタイプです。
憧れのお姉さんのように美しく、憧れのお兄さんのように優しく気遣いの出来る素敵な生徒さんに「自分もこうなりたい!」という気持ちを募らせ、自身を向上させようとするタイプです。
好きな生徒さんの愛用の化粧品や香水などを真似したり、タカラジェンヌのようなすらっとしたスタイルに憧れてダイエットをしたり、特に容姿の向上を目指すタイプが多いようです。
生徒さんと年齢が近い、または年下のファンに多く見られるようです。
ほとんどは混合タイプ
実際は1~3の混合タイプの方が殆どです。
その割合が年齢やファン歴と共に、または生徒さんごとに違ったりするのが面白いところです。
最初は1の「カッコイイ♡あんな彼氏が欲し~い」と思っていたのが、2の生徒さんの為なら何でもお世話をしてあげたい母性に変わっていったりします。
また1・2の過程で女性としての生徒さんの魅力にハマっていったりもします。その気持ちの揺れ幅や移り変わりが応援しているファンとしても結構面白かったりします。
他には、好き過ぎてアンチになってしまう人や男役同士のコンビをBLのように萌える人まで様々です。
みなさまはどのように男役さんを愛していらっしゃいますでしょうか。
この3つのタイプの割合が色々混合して、さらに違うエッセンスなども加わっているのではないかと思います。
宝塚の沼の深さは計り知れませんので、もっと深い沼にはもっと何かがあるのかもしれません。
※この記事は以前別ブログに掲載していたものを再編集したものです。